子どもの頃によくじいちゃんとばあちゃんについて遊びに行っていた畑の思い出。

記憶 Ⅰ

記憶1
アクリル、ガッシュ、木製パネル

ある日、畑で青虫を見つけた私は、得意げにじいちゃんに報告した。じいちゃんはその青虫を一瞥すると、ついとつまみあげて、そして、踏み潰した。私たちが美味しいキャベツを食べるためだ、と言っていた。

今も(まだ)

今も(まだ)
アクリル、ガッシュ、キャンバスペーパー

じいちゃんが踏み潰した青虫が蝶になるためにくっついていたキャベツの葉は、私の血肉となり、その夢は、今もまだ私の中を流れている。青虫は、蝶になれなかった。私は、大人になった。